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2006年11月25日 (土)

桑名事件

キーワード
三重県桑名市、桑名市民病院、脳腫瘍、脳梗塞、MRI、損害賠償、提訴、和解

桑名事件第一 2005 年
桑名事件第二 2006 年

不幸な結果を避けるためには、初診時に、医学医療の粋を尽くした検査を行うべきなのだろうか。

第一桑名事件から学ぶことは、脳疾患の疑いなら、CT ではなく MRI。しかも急性期に脳梗塞を検出するには、拡散強調画像や灌流強調画像を撮らなければならない。

第二桑名事件では、初診から MRI による診断までは、以下の経過であった。これから学ぶことは、とにかく初診のその日に必要な検査をしなければならない。

2002.10.30 ( 水 ) 初診
2002.11.2 ( 土 ) 再診
2002.11.3 ( 日 ) 再診、入院
2002.11.5 ( 火 ) MRI

途中 3 日の休業日 ( 11.2 - 11.4 ) をはさんで 6 営業日 ( 医療機関ではこの用語はあまり用いられないが ) で MRI 診断がなされている。日本のアクセスに優れた医療体制で、MRI が 6 日後に撮像されていることは、通常、よくある事例であり、早い方である。

いずれの事例でも、通常よくある経過で診療が行われ、結果として不幸が起こった。裁判所は、病院の診断や治療に誤りはないとしつつも、もう少し早く検査してもらえたらという患者家族の願いを聞き入れ、和解を勧告し、最終的に病院がそれを受け入れたのだ。

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中日新聞 2005.7.30
桑名市1900万円賠償
市民病院高3死亡 検査遅れ認め和解へ
〇四年十月からの訴訟で、病院側は「もやもや病と早期に診断しても究明はかなり困難で、責任はない」と主張したが、裁判所側は「患者側の期待を損なったのは事実」などと指摘。訴訟の長期化を避けるため、和解を勧告した。

asahi.com MY TOWN 三重 2006.11.18
脳腫瘍(しゅよう)が悪化して重い障害を負ったのは、病院が適切な検査をせずに病気の特定が遅れたからだとして、桑名市の20代の女性が05年8月に桑名市民病院を相手どって2千万円の損害賠償を求めて名古屋地裁に起こした訴訟で、病院は17日、女性に和解金300万円を支払うことで和解したと、発表した。同地裁の和解勧告に従った。

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医療機関に過失がなくても裁判は提起される。医療機関が被告になれば、判決や結果を待つまでに報道はそれを叩き、社会的な制裁を加えられる。医師は恥ずべきことがなくても、糾弾され、その努力を否定される。

裁判所の判決であれ、和解勧告であれ、法を司る機関がこうすべき、と言い渡したことには、逆らわないのが良識である。この二つの事件から得られる教訓は、人々から医療を遠ざけることになる。

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リンク

詳しい考察と検討がなされていて、大変参考になる。いつも勉強させて頂いている。
桑名事件 ( 新小児科医のつぶやき )
桑名事件再推理 ( 新小児科医のつぶやき )

なんと .....
早期脳梗塞診断における Diffusion MRI の役割 ( 医真会八尾総合病院放射線科、日本放射線科技術学会雑誌 vol. 62, no. 10, Oct. 2006. p. 1422 - 1427. pdf )

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以下、参考資料

桑名事件資料 http://sword.txt-nifty.com/library/2006/11/post_a3f5.html

道標主人 | 2006-11-25 13:56 | 医療、社会保障, 裁判、司法 | | コメント (0) | トラックバック (0) | Top

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