悪魔に魅入られた病院
キーワード
診断書、虚偽
医療機関は、使い方によっては、金を生んでくれる。
この院長先生はそれに利用されたのだ。こういう筋の患者さんは、一度そこで味をしめると、繰り返しやって来るし、仲間を連れてくる。この院長先生は、この患者さんの前にも、同様の患者さんにおいしい思いをさせてしまっていたのだろう。
医師は弱い立場である。患者だぞ、病人だぞ、これで医師の前で 100% の権利を主張することができ、医師は 100% の義務を負わされる。この患者さんに最も適切な内容の診断書は、はて、どのように書けばよいか。現時点で考えられる状況といっても、経過や予後がピンポイントに絞れるわけではない。マニュアルとガイドラインがあればどんなに楽か。しかしそのようなものはない。患者さんはケースバイケース、千差万別だ。
患者さんの様子によっては、言うなりの診断書を書かされてしまう。これは戒められるべき事だ。しかし実際に診断書を書く立場になったら分かるが、どこまではセーフでどこからがアウトか。これもぎりぎりの判断だ。
どこかで一回、患者さんにおいしい思いをさせてしまうような診断書を作ってしまう。そうしたらその人はまたやって来るし、同じ業界、同じ集団の人もやって来る。悪魔に魅入られてしまうのだ。そうなると断ち切るのは至難だ。脅され、すごまれるだけならよい。何百万単位の金がかかってくると、医師の命が危うくなるような行動に出る人もいる。
最初が肝腎。毅然とした態度をとるベースに必要なもの。それは周到な安全策、危険防止策。リスクマネージメントだ。それから患者さんを自院に迎え入れよう。
-----
asahi.com 2006.10.27
開業医「利用された」 言いなりに診断書 奈良長期病欠
奈良市環境清美部収集課の男性職員(42)が病気を理由に休暇・休職を繰り返し、5年9カ月の間に8日しか出勤していなかった問題で、奈良市内の開業医が27日、「言いなりに診断書を書かざるをえなかった。利用された」と朝日新聞記者に証言した。
-----
これは奈良市の話だ。奈良県では周産期救急医療を整備するお金に困っているようなのだが。
----------
以下、参考資料
悪魔に魅入られた病院資料 http://sword.txt-nifty.com/library/2006/10/__d249.html
道標主人 | 2006-10-28 21:08 | その他 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0) | Top
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/168069/12459747
この記事へのトラックバック一覧です: 悪魔に魅入られた病院:
コメント